鹿児島県内の特色ある保育園を紹介していくこの企画。
今回は日置地区の羽島保育園さんのインタビューになります。
羽島保育園の岩下振一郎園長先生にお話を伺います。まず、園の概要をお願いします。
羽島保育園は定員が50名の現在53名の園児が入所しています。
職員数13名(正職員7名・フルタイム1名・非常勤5名)
校区は羽島校区
自然に囲まれており、目の前が海。潮が引くと磯遊びができるのが特色
園の特色でも挙げられましたが、海がきれいですね。
天気のいいときは海に行きますね。春から夏の猛暑前までなんですけど、潮の満ち引きを見て出 ます。引いたり押したりする波に合わせてこれだけでずっと遊んでいますね。
地域とのつながりはいかがですか。
普段からマーチングに力を入れており、地元の「太郎太郎祭」や「南方神社」などで披露していますね。
コロナの時は縮小等があったかと思いますが、お遊戯会や運動会などはどうしていらっしゃいますか。
運動会は平時とあまり変化はありませんでした。お遊戯会に関して言えば制限はしていないのですが、以上児さんと未満児さんで時間を分けて行いました。
地域行事の実行委員会等に園は参加されたりするのですか。
いえ、参加しません。そこは園とは切り離しています。依頼をされて参加する感じです。
近くに海があるのは素晴らしいですね。台風のときはどうしていますか。
台風が直撃する時には近隣の保育園だったり、(市の)担当課と話をしながら休園にすることがあります。
休園している間に物が飛んでくるとかありませんか。
できるだけ飛散しそうな物は施設内に入れたり、倒れそうなものは寝かしたりしています。以前は倉庫に組み立て式のプールがあったのですが、それが一度台風で飛ばされたことがありました。保育園の敷地内のフェンスで止まっていたからよかったのですが、それが隣家まで飛ばされていたら大変でしたね。
こうした海の近くの保育園で何か災害があったり、例えば津波などの避難場所とか、そういった指定みたいなものがあるのですか。
津波を想定した避難訓練では、広域での避難場所がコミュニティ(センター)が子どもたちの足で10分くらいの所にありますけど、独自で日頃からできる避難としては高台の方へ子どもたちと一緒に駆け上がる訓練はしています。
離職された職員がいる場合、保育士確保ではどのようなことをなさっていますか。
それに関しては効果的な方法というのは無くて、なかなかそんなに簡単にはいかないのですが、幸いなことに今年の栄養士も含めて、これまで新卒が3年連続入ってきてくれています。
園児募集は何か宣伝のようなものをされているのですか。
それはしていないですね。今まで携わっていただいた先生方のお声がけで知り合われた方だったり、こうしたものでつないでいっています。
それで園児がいらっしゃるというのは何か園に魅力があるのでしょうね。
とりあえず来ていただいてありのままの姿を見てもらって、というのが1番でした。
反対に園で困っていることとかありますか。保護者対応とか。
特に困っているということはありません。園に色々言ってくる保護者とかもいらっしゃいますが、言ってくるのが悪いわけではなくて言われてくる内容がどうなのかと客観的に受け取る姿勢というのは絶対に大事なことで、最初からこの人苦手、と接していると(相手に)それも伝わっていたりしますから。
それに関して職員の方への教育とか職員研修とか、園長として気を付けてもらいたいとかありますか。
それに関して私自身「求める」ということをしていないです。やりたい保育をしてください、という感じです。こちら発信の保育になると、「やらされている感」があって自分たちでやっているという気が薄れてしまうので自分がやったことに対する振り返りとかも無くなってしまうのではないかと思うのです。
では保育士の方々はお遊戯会などの行事も保育士の先生たちの考えでおこなっているのですか。
プログラムにしてもその年に持った担任の先生が優先するようには伝えてあります。
その他にも先生たちのやりがいをあげるようなことはやっていますか。
勤務表を作るときに気を付けているのはできるだけ休みの勤務を聞くことで、休みを入れた前の日を早番にして休み明けの日を遅番に入れてゆっくり出れるように気持ち的に余裕が持てるようには努めておりますけども、正直できないときもあります。
最終的に目指す園の姿はどのような形ですか。
1日1日職員がどう過ごしているかで子どもの姿勢が変わります。。職員1人1人が今いる子どもたちから目を離さない保育を行っている園ですかね。
長時間ありがとうございました。